毎月17日は➀龍樹菩薩➁千手観音菩薩➂大比叡権現➃青龍権現➄健部大明神の縁日です。
➀龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)
三十日秘仏の十七日仏。
南インドの出身で、150~250年頃に存在した人です。
バラモン教を勉強した後、仏教に転じて、初期の大乗仏教を確立した人です。
空の思想を確立したことで有名です。
日本では八宗の祖と仰がれました。
真言宗では、「付法の八祖」の第三祖とされ、龍猛(りゅうみょう)とも呼ばれる。しかし、龍樹が密教を説いたかどうかや、第五祖金剛智との時代の隔たりから、龍樹と龍猛の同一性を疑問視する意見もある。
浄土真宗では、七高僧の第一祖とされ龍樹菩薩、龍樹大士と尊称される。
➁千手観音菩薩
千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ サハスラブジャ・アーリヤ・アヴァローキテーシュヴァラ)は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。
「サハスラブジャ」とは文字通り「千の手」の意味である。この名はヒンドゥー教のヴィシュヌ神やシヴァ神、女神ドゥルガーといった神々の異名でもあり、インドでヒンドゥー教の影響を受けて成立した観音菩薩の変化身(へんげしん)と考えられている。六観音の一尊でもある。
三昧耶形は開蓮華(満開のハスの花。聖観音の初割蓮華と対をなす)、蓮華上宝珠。種子(種子字)はキリーク(hriiH)。
眷属として二十八部衆を従える。
千手観音菩薩はねずみ年(子年)の守護本尊
千本の手を持つ千手観音菩薩様。
正しくは「千手千眼観自在菩薩」といいます。
菩薩は如来を指して修行を続ける身ではありますが、人々を教えに導く存在でもあります。
観音菩薩は、慈悲深い菩薩であるため、人々のあらゆる願いをかなえようと自ら33通りもの姿に変化します。
千手観音菩薩は十一面観音が発展した姿で、千の手のひらには"眼"が刻まれています。
千の眼で人々の願いを見て、千本の手で願いを叶えようとする菩薩の意思がお姿に見て取れると言えます。
◆千手観音菩薩のご利益
日本で一般的な千手観音菩薩は、手が42本に簡略化された像。
このうち40本の手は大きな荷物を持っておられ、それぞれにご利益があります。
例えば、宝剣は悪い鬼をこらしめ、宝弓は出世の望みを叶え、宝印は巧みな話術を得ることができる、など。
何しろ40本全ての効力が異なるので、たいていの願い事は叶ってしまいそう。
大変お得な感じの高い観音様です。
➂大比叡権現(おおひえいごんげん) 日吉大社西本宮
日吉大社(ひよしたいしゃ)は、滋賀県大津市坂本にある神社。式内社(名神大社)、二十二社(下八社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
全国に約2,000社ある日吉・日枝・山王神社の総本社である。通称として山王権現とも呼ばれる。猿を神の使いとする。西本宮と東本宮を中心とする400,000m2の境内は国の史跡に指定される。社名の「日吉」はかつては「ひえ」と読んだが、第二次世界大戦後は「ひよし」を正式の読みとしている。
日吉大社は全国日吉、日枝、山王神社の総本宮。西本宮本殿、東本宮本殿は国宝に指定。
祭神は東本宮に大山咋神(おおやまくいのかみ)、西本宮に大己貴神(おおなむちのかみ)。全国日枝(日吉)(ひえ)神社の総本社。当社を中心に日吉神道(山王一実(いちじつ)神道)が発生。東・西本宮本殿は国宝。4月14日の山王祭は有名。ひえ大社。日吉山王。山王権現。
祭神
2つの本宮と以下の5つの摂社から成り、日吉七社・山王七社と呼ばれる。
本宮
西本宮:大己貴神(大国主神に同じ)
東本宮:大山咋神
5摂社
牛尾宮:大山咋神荒魂 - 大山咋神の荒魂
樹下宮:鴨玉依姫命
三宮宮:鴨玉依姫命荒魂 - 鴨玉依姫命の荒魂
宇佐宮:田心姫神
白山宮:菊理姫命
◆日吉大社のご利益
【鬼門除け、災難除け、厄除け】
794年に都が平安京に遷ると、日吉大社は都の表鬼門(東北)に当たることから、鬼門除けの祈願社となりました。以来、日吉大社は、鬼門除け、災難除け、厄除けの祈願社として人々の信仰を集めています。また境内には神猿舎があり、神猿は”真猿”とも呼ばれ、これは”魔去る””勝る”と通じ、万福招来繁昌を授けてくれる日吉大社のお使いして尊ばれています。
➃青龍権現(せいりゅうごんげん)
清瀧権現(せいりゅうごんげん または せいりょうごんげん)は、京都市伏見区所在の真言宗醍醐派総本山、醍醐寺の守護女神。清瀧大権現とも呼称され、清滝権現とも書く。本地仏は准胝観音と如意輪観音である。
清瀧権現を祭る主な社寺
清瀧権現は主に密教の鎮守神として各地の寺院に祭られている。以下は代表的なものである。また清瀧権現は神社でも祭られていたが、明治の神仏分離令以降は祭神を「大綿津見神」に変更するなどしている例がある(浦安の清瀧神社など)。
青龍宮 - 京都市右京区梅ケ畑御経坂町に鎮座。一間社流造。現地の案内板によるともと高尾山神護寺の鎮守だったという。
上醍醐 - 清瀧宮拝殿と本殿。拝殿は国宝。
下醍醐 - 山上の上醍醐から参拝至便な山下に勧請されたもの。拝殿と本殿があり、本殿は重文。
川崎大師 - 醍醐寺から勧請されたという清瀧権現堂がある。
成田山新勝寺 - 鎮守社である清瀧権現堂(1732年建立)に地主妙見とともに祭られている。
高尾山薬王院 - 行場「蛇滝」に青龍堂があり「青龍大権現」が祭られる。
高野山 - 金剛峯寺壇上伽藍、阿字池そばに「清瀧大権現社」がある。
➄健部(たけべ)大明神(阿弥陀如来)大津建部大社 滋賀県大津市神領一丁目16-1
建部大社(たけべたいしゃ)は、滋賀県大津市にある神社。式内社(名神大社)、近江国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。旧称は「建部神社」。
祭神
主祭神は次の通り。
本殿:日本武尊 (やまとたけるのみこと)
本殿相殿神:天照皇大神 (あまてらすすめおおかみ)
相殿神は、天照皇大神でなく天明玉命(あめのあかるたまのみこと)とする場合も見られる。
権殿:大己貴命 (おおなむちのみこと)
大神神社(大和国一宮)からの勧請。
◆御利益
本殿真裏に「菊花石(きっかせき)」というのがある。病気平癒。長寿。
境内に湧き出る霊水には病気平癒のご利益があるとされる。
☆彡ブッダの教え一日一話
◆「被り物」を探し求める
人は良い被り物を探すことに必死になっています。
世間で認められた学校や評価される会社に入りたいとか、社会的地位を得たいとか、そういうことで必死なのです。
安定した「被り物」をかぶって安定したいのです。
「被り物」を自分のアイデンティティにしているのです。
だから、「被り物」に徹底的に執着するのです。
「被り物」でかくしたがる自分を発見するべきではないでしょうか?
以上はアルボムッレ・スマナサーラ著 「ブッダの教え一日一話」より一部抜粋&加筆
★アルボムッレ・スマナサーラ
アルボムッレ・スマナサーラ(Alubomulle Sumanasara、1945年 - )はスリランカ出身の僧侶。スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老であり、スリランカ上座仏教シャム派の日本大サンガ主任長老、日本テーラワーダ仏教協会長老、スリランカ・キリタラマヤ精舎住職。日本において仏教伝道、および瞑想指導を行う。『怒らないこと』(サンガ新書)など多数の著書がある。仏教とは今この場で役に立ち、自ら実践し理解する智慧の教えであると説く。
尊称 アルボムッレ・スマナサーラ長老 アルボムッレ・スマナサーラ・ナーヤカ長老
Ven. Alubomulle Sumanasara Nayaka Thero
生地 スリランカ アルボ村
宗旨 上座仏教
宗派 シャム派(スリランカ)
寺院 東京都 ゴータミー精舎
著作『怒らないこと』ほか
経歴
1945年、イギリス領セイロンのアルボ村に生まれた。名前のアルボムッレは出身地に由来する。13歳で沙弥出家、1965年に具足戒を受けて比丘となった。
スリランカの国立ケラニア大学で仏教哲学の教鞭を執ったのち、1980年に国費留学生として来日し、大阪外国語大学語学コースを経て駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程に進学し、駒澤大学教授奈良康明の下、道元の思想を研究した。その後、スリランカと日本両国での活動を経て、1991年に再来日し、上座仏教修道会にて仏教講演や瞑想指導を本格的に開始した。
1994年11月に、初代会長を鈴木一生として、日本テーラワーダ協会(のちの宗教法人日本テーラワーダ仏教協会)を設立し、2001年5月に東京都渋谷区幡ヶ谷にゴータミー精舎幡ヶ谷テーラワーダ仏教センターを開山し、2005年8月にスリランカ上座仏教シャム派総本山アスギリヤ大精舎にて日本大サンガ主任長老(ナーヤカ長老)に任命された。
活動
日本テーラワーダ仏教協会の長老(chief adviser)、ならびにスリランカのベヤンゴダ町にあるキリタラマヤ精舎住職を務める。
日本テーラワーダ仏教協会や朝日カルチャーセンターでの講演、NHK教育テレビこころの時代への出演などを行い、仏教の伝道、ならびにヴィパッサナー瞑想の指導に従事する。23万部に達するベストセラーとなった『怒らないこと』(サンガ新書)など100冊以上の著書があり、累計発行部数は100万部を超え、内容としては、ダンマパダ(法句経)などのパーリ語経典の教えを現代向けに応用して話題にした法話集や、ラベリングを重視するマハーシ系統のヴィパッサナー瞑想の解説書などがある。