終活・生活・再生日記 「夢幻」

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2017年10月4日は十五夜&毎月4日は阿閦如来(あしゅくにょらい)の縁日

2017年10月4日は十五夜&毎月4日は阿閦如来(あしゅくにょらい)の縁日

十五夜は旧暦の8月15日、新暦では9月の中旬(2017年は10月4日)。


お月見、名月、中秋の名月芋名月とも呼ばれます。月見(つきみ)とは月、主に満月を眺めて楽しむこと。観月(かんげつ)ともいいます。
中国や日本では、月を愛でる習慣は古代からあったと言われていますが、日本では縄文時代の頃からと言われています。


中秋の名月を鑑賞する風習は中国では、唐の時代からあったようです。日本では平安時代の貴族の間に取り入れられ、次第に武士や町民に広まりました。

 

中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを「無月(むげつ)」、中秋の晩に雨が降ることを「雨月(うげつ)」と呼び、月が見えないながらもなんとなくほの明るい風情を賞するものとされる。「望(ぼう)」は満月を指す。また、俳諧では8月14日 - 15日、16日 - 17日の夜をそれぞれ「待宵(まつよい)」、「十六夜(いざよい)」と称して名月の前後の月を愛でる。
旧暦8月15日は、日本の六曜で必ず仏滅になることから、俗に「仏滅名月」とも呼ばれる。


十五夜は月を愛で、実りに感謝し、収穫を祝う行事です。

昔は、月の満ち欠けにより月日を知り、農事を行いました。十五夜の満月の夜は祭儀の行われる大切な節目でもあったようです。仏教寺院では、豊作を祈る満月法会を催すところもある。

 

満月に見立てたお団子と魔除けの力があるといわれるすすきをお供えします。沖縄ではふちゃぎ(吹上餅)を作って供えます。

日本では昔から、同じ場所で十五夜と十三夜の両方を観賞する風習が一般的です。どちらか一方だけ観賞するのは「片見月」といって忌まれていた様です。


 十五夜と十三夜両方の月を愛でるのは、日本独特の風情ある風習ですから、ぜひどちらの月も楽しんで古き良い伝統を後世にも伝えていきたいものです。

 

※旧暦では8月15日が十五夜。月の満ち引きで暦を決めていて、新月(朔)を1日としていましたので、十五夜は毎年同じ日で満月でした。現在は新暦に合わせていますので、旧暦の8月15日は年によって違いますし、必ずしも満月とは限りません。むしろ、満月でないことの方が多いです。


中秋の名月
年に12~13回の満月があるのに、中秋の名月が特別な日とされているのは中秋の時季が、春や夏に比べると空気が乾燥し、月が鮮やかに見えるからなのでしょう。


月待ち
十三夜・十五夜・十七夜・二十三夜など、特定の月齢の日に、月の出を待つしきたりがありました。
たくさんの人が集まって、お供え物をし月の出るのを待ち、月を拝んで、飲食を共にします。
二十三夜の月待ちが最も多く行われていたようです。


 すすきや秋の七草を飾ります。すすきの本数など、決まりごとはありません。
団子15個と里芋など、秋の農作物や果物をお供えします。
場所としては縁側や窓辺など、お月様の見えるところにお供えしましょう。


 
 
●月見団子
形は、地方によって様々。全国的にはまん丸のものが一般的のようですが、里芋を模した細長いものなど、いろいろな種類があります。
京都を中心にした関西は、細長いお団子の中央に餡を巻いて、雲のかかった月を表現したお団子です。

 
月見団子のほかに栗御飯 豆 里芋等を食べる所もあります。
昔、子供達が近隣の各家に供えてある月見団子や栗・柿・枝豆・芋・菓子類をその家人に見つからないように盗って回り、その年の収穫を皆で祈る(祝う)「お月見泥棒」という風習もあった(家人は子供たちの行いを見つけても見ない素振りをした)様です。

 

●すすき
イネ科の植物。秋の七草のひとつ。
魔除けの力があるといわれています。

秋の七草
萩(はぎ)・桔梗(ききょう)・葛(くず)・撫子(なでしこ)・尾花(おばな※「すすき」のこと)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)
春の七草はお粥にしていただきますが、秋の七草は見て楽しみます。

 

●月見の名所


月の松島in観瀾亭 - 2014年9月5日-


・日本三大名月鑑賞地
大覚寺大沢池(京都府京都市
猿沢池奈良県奈良市
石山寺滋賀県大津市

・日本三大名月の里
信州姨捨(長野県千曲市
石山寺滋賀県大津市
桂浜(高知県高知市

・その他の名所


松島(宮城県宮城郡松島町)
九段坂(東京都千代田区)
伊賀上野城三重県伊賀上野
玄宮園滋賀県彦根市
渡月橋京都府京都市嵐山)
三笠山奈良県奈良市春日野)
姫路城(兵庫県姫路市
岩国城吉香公園山口県岩国市)
満願寺島根県松江市


★阿閦如来(あしゅくにょらい)について
阿閦如来(あしゅくにょらい)、梵名アクショービヤは、仏教における信仰対象である如来の一尊で、阿閦仏ともいう。また漢訳仏典では阿閦婆などとも音写し不動、無動などとも訳される。


・13仏の11番目の仏さまで阿閦如来
・三昧耶形は五鈷金剛杵。

・七回忌の裁判官

 

 阿閦如来(あしゅくにょらい)は大日如来宝生如来観自在王如来不空成就如来の五仏で五智如来と呼ばれる金剛界五仏の一仏です。
五智如来とは密教で言われる法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智の5つの知恵を如来にあてはめているのだそうです。

 

 

 

 

大日如来を中心にして、阿閦如来は東方に位置し、『大円鏡智』の知恵の仏です。
大円鏡智とは大きな丸い鏡が全てのものをあるがままにそのままの形を映すように、すべてを正確に照らす智慧と言う意味なのだそうです。

 

阿しゅく如来は今も、その浄土において説法を続けておられるといわれます。
その容姿は黄色(又は青色)にして左手を金剛拳にして臍に安置して膝に置いて、右手を垂れ指頭を以って地を押しています。

 

すなわち阿閦觸地の印相を結んでいるのが特徴と言えるでしょう。
密教では、金剛界において五智如来(大日、阿閦、宝生、阿弥陀、不空成就)の一人とされています。
東方にあって、「大円鏡智」の徳を備え諸悪の煩悩を破壊し、菩提心を顕現する仏とされます。


「大円鏡智」とは、森羅万象の真実の全てを映し出す悟りと智慧の鏡という意味です。
禅宗では卒塔婆の頭によくこの句を書き入れています。
前回の阿弥陀如来とは対象的に、阿しゅく如来はあまりよく知られていない地味な存在といってよいでしょう。


しかし、瞋恚を鎮め悟りを求める不動心を持つとされるこの仏さまの精神こそ、特に現代人に求められる心ではないでしょうか。

 

仏教では、人間の諸悪・苦しみの根源は貪・瞋・痴にあるとし、これらを三毒と言います。
煩悩を毒に例え、三毒こそ煩悩の最たるものとされています。

貪は、貪欲のことであり、むさぼり求める心のことです。
瞋は、瞋恚(しんい・しんに)は「いかり」「にくしみ」の心のことです。
痴は、愚痴ともいい、真理や真実に対する無知の心、「おろかさ」をいいます。
人間の不幸のほとんどはこの三毒に冒されることから始まると言ってよいでしょう。
その一つである瞋恚(怒り)こそ最も心のコントロールが必要なのです。
阿閦如来三毒(貪・瞋・痴)の心を鎮めてくれるといわれます。

 

薬師如来と同等だと考えられている事から、病気治癒や無病息災と言ったご利益があるとされています。
ほとんどの像は五智如来のとして造像されていて、単独で造像される事は珍しいのだそうです。


左手は衣の端を握り、右手を下げて手の甲を外に向け、地に指先を付ける『触地印』と呼ばれる印相を結んでいます。

 

この印相は釈迦が悟りを開く際に悪からの誘惑に打ち勝つために大地に指先を付けて、大地の神を出現させて悪を退けたと言う伝説から来た印相とされていて、誘惑などに打ち勝つ強い心を表すとされています。

 

ご利益
 密教における大日如来の五つの智慧を表す五智如来の一尊で、薬師如来と同等と考えらました。そのため病気治癒、無病息災、滅罪の功徳があるといわれています。

 

阿閦如来(あしゅくにょらい)の像容
 左手は衣服の端を握り、右手は指を下に伸ばす降魔印(ごうまいん)を結んでいます。これは恐怖や誘惑に打ち勝つ強い心を表しています。阿閦如来の単独の造像はほとんどありません。

 

日本における阿閦如来の彫像は、五仏(五智如来)の一として造像されたものが大部分であり、阿閦如来単独の造像や信仰はまれである。重要文化財指定品で阿閦如来と称されているものには、奈良・法隆寺大宝蔵殿南倉安置の木造坐像、和歌山・高野山親王院の銅造立像がある。

 

空海が開創した高野山金剛峯寺金堂(旧堂は1926年に焼失)の本尊は阿閦如来と伝承されていたが、薬師如来とする説もあり、さらには阿閦と薬師は同体であるとする説もあった。同像は古来絶対の秘仏であったことに加え、1926年の火災で焼失してしまったため、その像容は不明である

 

有名寺院と像
京都府:東寺
奈良県西大寺

 

十三仏(じゅうさんぶつ)は、十王をもとにして、江戸時代になってから日本で考えられた、冥界の審理に関わる13の仏(正確には仏陀と菩薩)である。また十三回の追善供養(初七日~三十三回忌)をそれぞれ司る仏様としても知られ、主に掛軸にした絵を、法要をはじめあらゆる仏事に飾る風習が伝えられる。

 


13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官の本地とされる仏である。

 


十三仏真言


十三仏と対応する裁判官
これらの仏は審理において実際の裁判所における裁判官の役目を勤めることになるとされる。
十三仏 裁判官 読み 審理
1-不動明王 秦広王 しんこうおう 初七日(7日目・6日後)
2-釈迦如来 初江王 しょこうおう 二七日(14日目・13日後)
3-文殊菩薩 宋帝王 そうていおう 三七日(21日目・20日後)
4-普賢菩薩 五官王 ごかんおう 四七日(28日目・27日後)
5-地蔵菩薩 閻魔王 えんまおう 五七日(35日目・34日後)
6-弥勒菩薩 変成王 へんじょうおう 六七日(42日目・41日後)
7-薬師如来 泰山王 たいざんおう 七七日(49日目・48日後)
8-観音菩薩 平等王 びょうどうおう 百か日(100日目・99日後)
9-勢至菩薩 都市王 としおう 一周忌(2年目・1年後)
10-阿弥陀如来 五道転輪王 ごどうてんりんおう 三回忌(3年目・2年後)
11-阿閦如来 蓮華王 れんげおう 七回忌(7年目・6年後)
12-大日如来 祇園王 ぎおんおう 十三回忌(13年目・12年後)
13-虚空蔵菩薩 法界王 ほうかいおう 三十三回忌(33年目・32年後)

 

 

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