終活・生活・再生日記 「夢幻」

生と死と再生&感謝、祈り・絆、縁日、雑感等についてお知らせしています。

スポンサーリンク

二百二十日(にひゃくはつか)は9月11日で3大悪日の一つ 風水害にご用心~♪~

二百二十日(にひゃくはつか)は雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として220日目(立春の219日後の日)にあたる。

2017年の二百二十日は9月11日になります。

 

二百十日」(にひゃくとおか)は雑節のひとつ。立春(2月4日ごろ)から数えて210日目の日で、毎年9月1日ごろにあたります。

 

二百十日から二百二十日にかけては稲が開花する重要な時期ですが、農作物に甚大な影響を与える台風に見舞われることも多い時期です。そこで、過去の経験から、農家にとっては油断のならないこの日を厄日として戒めるようになりました。それは農家だけでなく、漁師にとっても出漁できるかどうかとともに、生死に関わる問題でもありました。

 

風水害にご用心~♪~
 
また「二百二十日(にひゃくはつか)」も同様の雑節で、旧暦8月1日の「八朔(はっさく)」、「二百十日」、「二百二十日」を農家の三大厄日としています。

現在のように台風の予測ができなかった時代、人々はこの日を恐れて警戒し、風を鎮める祭りを行って収穫の無事を祈るようになりました。


雑節とはなんでしょうか。

雑節は季節の移り変わりを示す日とされています。

日本では古くから二十四節気五節句が重用されてきました。しかし、それだけでは季節の移り変わりを示すことはできません。

二十四節気五節句だけでは表しきれない季節の移ろいを端的に示したのが雑節です。

雑節は特に農家の作業に大きな影響を与えたと言われており、1年の中に9つの雑節があります。

その9つの雑節をご紹介すると、順番に節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅半夏生、土用、二百十日、そして二百二十日となります。

整理すると、

2017年の二百十日は、2017年9月1日

2017年の二百二十日は、2017年9月11日

2017年の八朔は、2017年9月20日(新暦)

 

21世紀初頭の現在では平年なら9月11日、閏年なら9月10日である。数十年以上のスパンでは、立春の変動により9月12日の年もある。

 

八朔(旧暦8月1日)・二百十日とともに、天候が悪くなる農家の三大厄日とされてきた。統計的には、台風は二百十日から9月下旬にかけて襲来することが多く、二百十日よりも二百二十日の方を警戒する必要がある。

大型台風の来襲日を統計的には220日よりはさらに1、2週間遅れ、9月17日と9月25日前後〔秋の彼岸(ひがん)の入りと明けのころにあたる〕に多くなっている。

《季 秋》「荒れもせで二百二十日のお百姓/虚子」

 

◆付録
※野分の‐わき【野分き】

《野の草を風が強く吹き分ける意》秋から冬にかけて吹く暴風。特に、二百十日・二百二十日前後に吹く台風。のわきのかぜ。のわけ。

《季 秋》「吹きとばす石は浅間の野分きかな/芭蕉

●「野分き立ちて、にはかに肌寒き夕暮れのほど」〈源・桐壺〉

源氏物語第28巻の巻名。光源氏36歳。野分きの吹き荒れたあと、夕霧の見た紫の上や明石の姫君(明石の中宮)のようすなどを述べる。

 

※あくにち【悪日】とは 暦の上で、物事をするのによくないとされている日。凶日(きょうじつ)。
三大悪日とは「八朔、二百十日、二百二十日」のことをいい、3大悪天候の厄日を言います。

 

★八朔(はっさく)とは八月朔日の略で、旧暦の8月1日のことである。
八朔は新暦では8月25日ごろから9月23日ごろまでを移動する(秋分が旧暦8月中なので、早ければその29日前、遅ければ秋分当日となる)。

この頃、早稲の穂が実るので、農民の間で初穂を恩人などに贈る風習が古くからあった。このことから、田の実の節句ともいう。この「たのみ」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている(頼み合っている)人に、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになった。

ハッサクは、8月1日ごろに食べられるようになったため、この名が付いた。

 

★朔(さく、英語:new moon)とは、月と太陽の視黄経が等しくなること、また、その時刻のことである。現代的な定義での新月(しんげつ)と同義である。

地球から見て月と太陽が同じ方向となり、月から反射した太陽光が地球にほとんど届かないことと、強い太陽光の影響とで地上からは月が見にくい。黄道白道が極めて近いか重なる地点(月の交点)で朔となった場合に食である日食が起こる。皆既日食金環日食時に新月の輪郭を見ることができるほか、地球照によっても新月を観察可能である。

・朔日
朔の瞬間を含む日を朔日という。
陰暦(太陰太陽暦を含む太陰暦)では、朔日を月の始まる日「1日」とする。月の始まりは「月立ち(つきたち)」が転じて「ついたち」と言うため、朔日は「ついたち」と訓読みし、「朔」だけでも「ついたち」と読む。
朔は世界中で同時に発生するが、時差があるため朔日は世界中で同日ではない。

 


■風祭りと風習
農作物を守るために風を鎮めるための風祭りは全国各地に残っています。
特に有名なのが富山市八尾町で行われる風祭り、越中八尾おわら風の盆」。独特の風情が人気を呼び、小説や歌にも数多く登場しています。

越中八尾おわら風の盆」は、風を鎮める豊年祈願と盆踊りが融合し、娯楽のひとつとして愛しまれてきたお祭りで、300年以上の歴史があります。坂の町・八尾の古い街並みに哀愁をおびた胡弓の音色が響き、「越中おわら節」にのせて、編み笠をかぶった男女が踊り歩きます。誰もが楽しめる「豊年踊り」、優雅な「女踊り」、勇壮な「男踊り」があり、男女ペアで艶やかに踊ることもあります。
 
また、鎌が風の力を衰えさせると信じられていたため、屋根の上や軒先に鎌を取り付けたり、竹竿の先に鎌を付けて立てたりする風習もあります。
 
おわら風の盆
富山県富山市八尾町
9月1日~3日 ※前夜祭は8月20日~30日

 

★各地の八朔祭

●熊本の八朔祭
熊本県上益城郡山都町の浜町では、野山の自然素材を豊富に使った巨大な「造り物」が名物の「八朔祭(はっさくまつり)」が、毎年、旧暦8月1日の平均に近い、9月第1土曜日日曜日の2日間にわたって開催されている。この祭りは江戸時代中期から始まったとされ、田の神に感謝し収穫の目安を立てる日とされ、NHKなど全国ニュースにも毎年取り上げられているほど有名な祭りである。

町の中心街を高さ3〜4m、長さ7〜8mにもおよぶ大造り物(山車 他にお囃子隊が同行)が数十基、引き廻される光景は実に壮観で、内外より多くの観光客や写真家を呼び込んでいる。

祭りに合わせて放水する国の重要文化財通潤橋(つうじゅんきょう)の姿は見事で、夜には通潤橋の近くで花火も打ち上げられ、日頃は閑散とした山の町が遅くまで大勢の観光客で賑わう。

造り物には順位が付けられ、浜町内の各町や団体が長年培ってきた技術、作品のテーマや形にアイデアや知恵を絞り、競い合っている。祭りの本格的な準備は約1ヶ月前から始まり、町内各地に、造り物の山車を作る小屋や番屋が立つ。

●福井の八朔祭
福井県美浜町の新庄区では、五穀豊穣と子孫繁栄を願っておこなわれる。太鼓や笛のおはやしのなか、樽神輿をかついだ行列が田代公会堂を出発し、日吉神社まですすむ。この行列に続いて、男性のシンボルをかたどったご神体を持ったてんぐが進み、見物客の女性をご神体(長さ約60センチの木製)でつつく。このご神体でつつかれた女性は子宝に恵まれるといういわれがある。

◆その他の地域の行事
京都市東山区祇園一帯など花街では、新暦8月1日に芸妓や舞妓がお茶屋や芸事の師匠宅へあいさつに回るのが伝統行事になっている。

・福岡県遠賀郡芦屋町では、「八朔の節句」として長男・長女の誕生を祝い、男児は藁で編む「わら馬」、女児は米粉で作る「だごびーな(団子雛)」を家に飾る行事が行なわれており、300年以上続く伝統行事として、国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財の選択を受けている。

香川県丸亀市では、男児の健やかな成長を祈り、その地方で獲れた米の粉で「八朔だんご馬」を作る風習がある。讃岐藩出身で馬術の名人として名高い曲垣平九郎に因んでいる。

香川県三豊市の旧仁尾町兵庫県たつの市御津町室津地区など、歴史的経緯によって本来は旧暦3月3日に行われる雛祭りを八朔に延期する風習を持つ地域も存在する。

山梨県都留市では八朔祭りが行われている。都留市の八朔祭りは毎年8月1日の八朔に行われていたが、現在では9月1日に実施されている。都留市四日市場の生出神社(おいでじんじゃ)の例祭が発展した祭りで、本祭では神輿が渡御し、附祭では大名行列や屋台が巡行する。江戸後期の天保年間にはすでに実施されており、現存する屋台後幕は浮世絵師の葛飾北斎が手がけたとする伝承がある。

 

スポンサーリンク