終活・生活・再生日記 「夢幻」

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9月20日の「彼岸の入り」について 故人を偲び、感謝し、「一日一善」を心掛けよう

9月20日の「彼岸の入り」について

今日2017年9月20日は「彼岸の入り」である。

 


「彼岸(ひがん)」は春と秋の年2回、各7日間、年14日間あります。昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と「秋分の日」を中日とした前後3日ずつです。

もともとは仏教用語から来ていて、悟りを開いて至る浄土を彼岸、対するこちら側の煩悩の世界を此岸(しがん)と呼び、浄土は西にあるという考え方がありました。

彼岸という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター」の漢訳「到彼岸」の略だといいます。


太陽が真西に沈むこの春分秋分は、太陽が浄土の方向を示すことから、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考えられていました。そのため日本の寺院では、彼岸の期間中に彼岸会(ひがんえ)という法要を行い、信者が詣で先祖のお墓参りをする風習が古くから行われていきたのです。

「お彼岸にお墓参り」という文化は、仏教徒が多い他の国と比べても日本だけの独特の風習です。

中国出身の友人に聞いたところ墓参りの習慣はないとのことでした。


この期間に行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼ぶ。
またお彼岸の期間に、お寺では彼岸会・お彼岸法要や施餓鬼法要・施餓鬼供養が行われる場合が多いです。

仏教においては、お彼岸の時期に真西へ沈む夕陽の向こう側にある此岸・浄土の先祖を偲び、夕陽に拝み供養する仏事です。

最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」(あるいは地方によっては「はしりくち」)と呼ぶ。
俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされている。

 

2017年の彼岸入りは9月20日(水)


彼岸の中日(=秋分の日。祝日)は9月23日(土)


彼岸明けは9月26日(火)となっている。


三千院・越中おわら踊り奉納 その1

 

故人が亡くなってから初めて迎えるお彼岸を「初彼岸(はつひがん)」と呼びます。普段のお彼岸と同じように、彼岸入りには仏壇・仏具を清め、お彼岸の期間は、お花やお供え物を供えましょう。

彼岸入りの日を、日頃なかなか手入れが届かないお仏壇やお墓などの細部まで手入れする日にして、同時に先祖や家族のことを考える時間にしてみましょう。

 

・由来
彼岸会法要は日本独自のものであり、現在では彼岸の仏事は浄土思想に結びつけて説明される場合が多くみられる。

浄土思想で信じられている極楽浄土(阿弥陀如来が治める浄土の一種)は西方の遙か彼方にあると考えられている(西方浄土ともいう)。
春分秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりである。
もとはシルクロードを経て伝わった、生を終えた後の世界を願う考え方に基づいている。心に極楽浄土を思い描き浄土に生まれ変われることを願ったもの(念仏)と理解されているようだ。

しかし、天皇の詔として始められた行事であったが、いつの時代も人として、生を終えた後の世界への関心の高いことは同じであり、いつの間にか生を終えていった祖先を供養する行事として定着するに至った。
彼岸会の「彼岸」は、「日願(ひがん)」から来ているとも言える。日本に限らず古来から、太陽や祖霊信仰は原始宗教の頃からつきものなのである。仏教語の彼岸は後から結びついたものであるという説(五来重による)もある。

・歴史
806年(大同元年)、日本で初めて彼岸会が行われた。このとき崇道天皇早良親王)のために諸国の国分寺の僧に命じて「七日金剛般若経を読まわしむ」と『日本後紀』に記述されている。

・彼岸抄
日蓮の『彼岸抄』によれば、彼岸の期間は善行・悪行共に過大な果報を生ずる特別な期間であるから、悪事を止め、善事に精進するよう勧めている。

・季語
俳諧では「彼岸」は春の彼岸を意味し、「彼岸」「彼岸前」「彼岸過」「中日」は春の季語である。
これに対し、秋の彼岸は「秋彼岸」「秋の彼岸」という。
最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」、真ん中にあたる春分秋分を「彼岸の中日(ちゅうにち)」といいます。

仏教では、私たちの住む世界をこちらの岸、三途の川(さんずのかわ)を挟んで、ご先祖様の霊が住む世界をあちらの岸と考えられていて、こちらの岸を「此岸(しがん)」あちらの岸を「彼岸」といいます。
この極楽浄土は西の彼方にあるとされているため、太陽が真西に沈む春分秋分にお墓参りや先祖供養を行うようになりました。これは仏教にはない習慣で、日本独自のものです。

中日に夕陽を拝むと功徳があるといわれています。
お寺では、この期間「彼岸会(ひがんえ)」の法要が営われます。

 「彼岸(ひがん)」とは、煩悩を脱した悟りの境地の事で、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸(しがん)」と言うのに対して、向う側の岸を「彼岸」といいます。

「彼岸会(ひがんえ)」は、春分秋分を中日とし、前後各3日を合わせた7日間を言います。
また、この期間に行われる仏事の事をいいます。

暦の上では最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」なお、地方によっては最後の日を「はしりくち」という地方もあります。

お彼岸はお墓参りのためだけの日ではありません。自身を省みて、大切な教訓を改めて考え、実践する機会でもあります。

極楽浄土に行くために、この世から迷いや苦悩を断ち切るためには仏教の世界の「六波羅蜜」という教えを実践して、悟りを開くことだ言われています。

お彼岸は岸の向こう側にいるはずである先祖のことを思って手を合わせるだけの日ではなく、お彼岸の期間は先祖への感謝の一方で自身を反省するための修行の機会でもあります。

俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目、六波羅蜜を1日に1つずつ修める為とされています。

六波羅蜜(ろくはらみつ)は次の六つを言います。
1.布施(ふせ)
人に施しを与えること
2.持戒(じかい)
戒律を守り、省みること
3.精進(しょうじん)
つねに努力すること
4.忍辱(にんにく)
苦しくても耐えること
5.禅定(ぜんじょう)
心を落ち着かせること。安定させた状態で自己反省すること。
6.智慧(ちえ)
正しく判断力をもち、ものごとの真実を見る目をもつこと。
この6つの徳目、六波羅蜜を実践することで私たちは浄土の世界に到達できる人になる、と言われています。

日頃からこの徳目を心がけて実行していくことは、なかなか難しいかもしれません。せめてお彼岸の期間だけでもこの徳目は、意識して実践していこう、という意味も込められています。

これを実践することでお釈迦様が彼岸の世界に進むことができると言われています。

6つの徳目を一遍に実践するのは難しいでしょうから、まずは1日1つずつ徳目を実践していけるといいですね。

「一日一善」を心掛けましょう。

 


秋のお彼岸

 


●お彼岸の過ごし方
・中日に夕陽を拝む。
・仏壇、仏具の掃除。
・供花や菓子、果物などをお供えする。
・朝晩に灯明(とうみょう)を灯しお線香をあげる。

・お墓参り。

「お墓参り」という経験を通して、先祖に「ありがとう」を伝えることができたり、久々に家族や親族と集まり、お互いの近況報告をしたり、電話やメールでは伝えられなかったことなども話せる機会になります。

故人の思い出話しを聞き、先祖との命の繋がりを感じることもあります。

こうした先祖との命の繋がりを、家族が集まるお墓参りで親が子どもへと伝えることは、親・先人の役目でもあると思います。

子どもは先祖のことを知ることで、いずれ「今、自分がこうして生きていること」を考えるきっかけや「周囲への感謝の気持ち」を育むことにもなるのではないでしょうか。

お彼岸はお墓参りをすることにより、各地域のお墓について知ることができたり、お墓参りに行くきっかけをもらったり、エピソードを聞くことで自分の先祖はどうだったのかな、と考えたりして温かい気持ちになります。

目を閉じて手を合わせると、あらためて感謝の気持ちがわいて来ますね。


お彼岸の墓参りは新しい発見や共有したり、何より「誰かを想う(偲ぶ)」「感謝する」という温かい心をはぐくむいい機会ともなりますね。

 お彼岸には、一般的には白や淡い色の花を贈り、白百合や胡蝶蘭、トルコキキョウ、カーネーションなど見た目にも清楚な印象の種類を使うことが多いです。

お彼岸の時期にお墓参りでお墓にお供えする仏花は菊が多いイメージですが、秋のお彼岸の季節の花や故人が好きだったお花をお供えするといいでしょう。

 

 
● 精進料理
春:ぼた餅
秋:おはぎ
※地方によってはお団子やいなり寿司をお供えしたり、いただいたりするところもあります。

お彼岸のお菓子として知られている「おはぎ」の名前の由来は諸説あります。そのうち有名なものは、秋に食べるのは秋に咲く「萩」の花から名付けられた「おはぎ(御萩)」で、春に食べるのは「おはぎ」ではなくこの時期に咲く「牡丹」から名付けられた「ぼたもち(牡丹餅)」だという説です。

季節の花の名前が付いているのは説得力があります。そのほか、もち米を主とするものが「ぼたもち」で、うるち米を主とするものが「おはぎ」という説や、つぶあんが「おはぎ」で、こしあんが「ぼたもち」という説、小豆あんを用いたものが「ぼたもち」で、きな粉を用いたものが「おはぎ」だという説などがあり、今となっては由来は定かではありません。現代では通年通して「おはぎ」と呼ばれることが多くなってきています。

おはぎは、もち米とうるち米を混ぜて蒸してから、米粒が残る程度につぶして丸め、あんで包んだお菓子です。昔は小豆や砂糖が貴重だったので、無病息災や五穀豊穣の願う行事、法事といった行事で食べる特別な料理でした。特に小豆の赤い色は、魔除けの色で縁起もいいことも関係あるでしょう。現代では、そのバリエーションが増えていて、小豆あん以外に、きな粉、青海苔、ゴマ、ずんだ豆を用いたもの、またもち米で小豆あんをくるんだものもあります。
 

 お彼岸にはお墓が遠くてなかなかお墓参りをできないと言う方も、西の方向に手を合わせ、先祖の供養だけでなく、五穀豊穣や無病息災を願い、おはぎを頂く日本の伝統的な食習慣も子どもたちに伝えたいですね。


おはぎを食べながら、昔から「暑さ寒さも彼岸まで 」といわれているので残暑が和らいで過ごしやすくなる日々(昼と夜の長さはほぼ同じ&気温も20℃ほど)を期待したいものである。

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